※個人が特定されないよう一部内容を変更しています。
この症例は、診察室ではやや高値だけど家庭血圧はJSH2025の目標内だったケースです。患者さんは「先生ごとに目標が違う」ことで混乱していました。
SOAP
S: 家では120/75くらいで先生にも「いい」と言われたが、前に通っていた先生と目標が違っていて迷っている。
O: アムロジピン5mg内服中。ふらつき・浮腫なし。診察室BPは150/70(本人申告)。
A: 家庭血圧はJSH2025の目標(125/75未満)に入っており良好。診察室のみ高めで白衣高血圧の可能性あり。旧ガイドラインと現行の目標値の違いが、患者の混乱の背景にある。
P: 家庭血圧を優先して記録を続けることを説明。次回診察時に家庭血圧を提示すれば医師と話が早いことを伝えた。高齢になった場合は“下げすぎない”調整を主治医と行うよう案内した。
解説
- 患者さんは「数値の違い」より「先生ごとに説明が違う」ことに不安を持ちやすい
- JSH2019までは年齢・疾患で細かく分かれていたので、古い説明を覚えている人がいる
- JSH2025は「診察室130/80未満」「家庭125/75未満」で整理されたので、今後は家庭血圧を見せる方が話が早い
- 高齢・フレイルでは数字を追いすぎないことも合わせて伝える
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